現地時間10月23日、グランプリ(GP)シリーズ第1戦アメリカ大会において、男子フリースケーティング(FS)が行なわれた。
89・07点でSPを2位で終えた宇野昌磨は、10番滑走で登場。情熱的な『ボレロ』にのせ、4回転ジャンプ5本を含む構成に臨んだ。
冒頭ジャンプの4回転ループでは手をつき、サルコーは着氷が乱れた。その後の4回転+2回転トゥループを着氷し、トリプルアクセルは耐えた。4回転フリップもやや乱れたが、4回転+2回転トゥループは難なく降り、乱れながらもトリプルアクセル+オイラー+3回転フリップをこなし、演技を終えた。FS181・61点、総合270・68点としている。
また、80.52点でSP5位につけた17歳・佐藤駿は宇野よりも早い7番滑走で登場。予定していた4回転ジャンプ4本のうちトゥループ2本(コンビネーション含む)を成功させたが、冒頭のルッツは着氷が乱れ、フリップは転倒。しかし、1本目のトリプルアクセルや3回転のコンビネーションジャンプなどを成功させ、FS166・53点、総合247・05点を得た。
そして大会5連覇がかかる米国のネイサン・チェンは、82・89点でSP4位スタートと出遅れ、フリーで4回転ジャンプ6本という予定構成で逆転に懸けた。
冒頭4回転ループを着氷、4回転ルッツは2回転ルッツとなったが、続く4回転フリップ+3回転トゥループは成功。その後に予定していた4回転サルコーも2回転となったが、トリプルアクセル、4回転トゥループ+オイラー+2回転フリップを着氷、ラストの4回転+3回転トゥループは耐えながら決めた。FS186・48点、総合269・37点となった。
結果、優勝は5本の4回転ジャンプ含むプログラムを滑り切り、FS198・13点、総合295・56点と高得点をたたき出した米国のヴィンセント・ジョウ、2位に宇野、3位にネイサン・チェン。佐藤は4位で終えている。
メダリスト会見では、長く王座についてきたことが重圧だったのか質問された。これには「別にこれで破滅するわけではない。決してエンディングでもないよ。いつかは負ける。僕は2人(ジョウと宇野)をとても誇りに思う。何が起こったのか見極めて結果を受け入れたい」と淡々と返した。
前日のSPではジャンプ3回のうち2本にミスが出て、まさかの4位。首位のジョウとは14・54点、2位の宇野とは6・18点差で「私も人間だ。自分に言い訳はしたくない」と猛省し、切り替えていた。
しかし、フリーも4回転のルッツとサルコーがともに2回転となるなど流れは変わらなかった。ただ、挑んだのは4回転5種6本の異次元構成。ループ、フリップ、トーループからの連続ジャンプは決めて意地を見せた。フリー186・48点、合計269・37点。自身が持つ世界記録335・30点には遠く及ばず、悔しそうな顔で、得点を待つ間も険しい表情のまま汗をぬぐっていた。
「昨日は、すぐには答えられてなかった。受け止めるのに時間が必要だった。自分の気持ちを言い当てる言葉も、なかなかすぐには見つからなかった。でも、大会に向けて気持ちを切り替えないといけないからそうしたんだよ」
5連覇中の全米選手権を含めれば国内外で13連勝中だったが、北京五輪シーズンの自身初戦で途切れる波乱が待っていた。だが、この4回転5種6本が完成した時には世界最高の更新も可能。あらためて手がつけられない存在になる脅威は示し「次に向けて進む。今の僕が考えていることはそれだけだ」と会見の壇上で目を光らせた。






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