osiminewsチャンネルに戻っていただきありがとうございます。今日、私たちは混乱に満ちた騒々しい隣人について話し続けます。では、韓国では何が起こっているのでしょうか。
韓国トラック運転手のスト続く、化学・自動車・建設など生産に支障。化学「輸出品が搬出できず工場内に保管スペースがない」。半導体洗浄液の中国向け出荷も混乱。ヒョンデ蔚山工場の生産70%減少。……物流停滞で1600億円相当の損失
民主労総の公共運輸労組・貨物連帯本部(貨物連帯)の全面ストライキが続き、一部の産業の現場では運送に支障をきたし困惑している。特に、自動車と化学の業種は生産に大きな支障があると訴えた。
ある化学業種の会社は10日、生産品を港に出荷できない上に、工場内に生産品を保管する適当な空間を設けることができず、落ち着かない様子だった。名前を伏せたある化学会社関係者は「蔚山(ウルサン)港と光陽(クァンヤン)港へのコンテナ搬入・搬出が難しい状況」だとし、「来週までストが続けば輸出品を保管するスペースがなくて工場の稼動が難しくなるかもしれない」と話した。また「石炭燃料もまともに供給されず、熱併合発電所も稼動が止まる直前」と付け加えた。
同日、起亜光州(クァンジュ)工場の従業員らは、完成車を個別託送するために脂汗を流した。自動車の部品の協力会社が自前の車両で部品を納品したため生産ラインは正常に稼動しており、1日2千台ずつ完成車を生産している。しかし、貨物連帯の全面ストで輸出用の完成車を木浦(モッポ)港に運ぶカーキャリア(108台)の運行が全面的に中止となった。カーキャリアの運行は、大半が貨物連帯光州本部の組合員らが行ってきたという。これにより、起亜光州工場は工場内にたまった4千~5千台あまりの完成車を平洞(ピョンドン)の出荷場に移している。工場内に完成車がたまれば作業に支障が生じるからだ。起亜光州工場の関係者は「今月8日と9日、事務職の社員が平洞産業団地内にある内需用の車の出荷場に完成車を1台ずつ運転していくという方法で、約600台と約1000台を移動させた」と話した。
「半導体に続き一般部品まで適時に入ってこないため生産支障が加重されています」。
業界によるとヒョンデの蔚山(ウルサン)第1~第5工場は10日の生産台数が1800台ほどにとどまった。この工場の生産能力は1日6000台に達する。ただ半導体供給難により最近では生産台数が半分水準に落ちていたという。
だが7日にこの工場の前で貨物連帯がストを行ってから工場稼動率は平常時と比べ30%にとどまった。今回のストで1日1000~1200台の生産支障が追加で発生した格好だ。昨年ヒョンデが販売した乗用車の1台当たり平均価格4700万ウォンを適用すれば被害金額は1日500億ウォン台と推定される。蔚山工場で部品納品と完成車移送を担当する貨物連帯組合員は1000人程度とされる。
現代自動車グループの物流を担う現代グロービスと協力企業はこのごろトラック確保に余念がない。現代グロービスが契約した運送業者所属の貨物労働者の70%が貨物連帯組合員という。このためトラック10台のうち3台だけが正常稼働中の状況で、会社が代替人材とトラックを確保するのに必死の努力をしている。先週には完成車託送作業に一般事務員まで動員した。
建設業界も不安感が高まっている。需要が最も多い首都圏ではセメント出荷が事実上封鎖されたものと業界はみている。セメント協会によると、貨物連帯のスト後にセメント出荷量が普段の5~10%まで減った。セメント運送特殊車両であるバルクセメントトレーラーのドライバーの相当数がストに参加しているためだ。
また、レミコン運送ドライバーのスト参加で現在全国のレミコン工場1085カ所のうち60%ほどが稼動を中断した状態だ。三票産業は17カ所の工場の稼動を止め、有進企業も16カ所の工場が運営できずにいる。
ある建設業界関係者は「レミコン工場が止まれば建設現場は直撃弾を受ける。今週からコンクリート打設工程を中断する現場が相次ぐものとみられる」と話した。
鉄鋼業界も、ポスコは浦項(ポハン)の2万トンと光陽(クァンヤン)の1万5000トンの毎日3万5000トン、現代製鉄は9000トンずつ数日間にわたり陸送分が出荷されずにいる。石油化学業界は製品運送に支障が出て1日平均出荷量が通常の7.4万トンに対し10%水準に落ち込むなど影響は雪だるま式に増えていると明らかにした。
現在輸出入の関門である釜山(プサン)港の場合、11日午前10時~午後5時のコンテナ搬出入量が5167TEUにとどまった。先月の同じ時間帯の23.9%と4分の1水準だ。
トラック運転手によるストライキが物流に影響が広がる中、韓国貿易協会(KITA)は14日、半導体の製造工程で使われる洗浄液の中国向け輸出に混乱が生じていると明らかにした。
1週間続くストで半導体生産の国際的なサプライチェーン(供給網)への影響が報告されたのはこれが初めて。韓国経済への損失はすでに12億ドル超に達している。
KITAによると、半導体ウエハーの洗浄液「イソプロピルアルコール(IPA)」を製造する韓国企業が中国企業にIPAを出荷する際に混乱が生じ、1週間分に相当する約90トン分の出荷ができていない。KITAは先に出した発表文を訂正し、この中国企業の供給先はサムスン電子の中国半導体工場ではないことを明確にした。
主要石油化学メーカーもIPAの出荷に問題を抱えている。
また、韓国メディアによりますと飲食店向けの韓国焼酎(=ソジュ)の出荷も遅れ、発注した量の半分程度しか確保できない店も出るなど影響が拡大しています。
韓国焼酎のトップメーカー、ハイト眞露のある幹部は、ストの影響で出荷が約40%減少しとた明らかにした。
一方で中小企業のオーナーは、ストが新型コロナウイルスの流行で受けた打撃からの回復に影響すると懸念している。
韓国では先週7日からトラック運転手らの全国規模のストライキが始まり、8日目の14日になっても収拾の見通しは立っていません。
労働組合側は燃料価格高騰に抗議し、最低賃金の保証を求めている。政府との4回にわたる交渉では解決の兆しはみられない。
運転手側は、年末に廃止される予定の適正な運賃の支払いを保証する優遇制度の延長や保証の拡大を要求しています。
労組側は14日の声明で、国土交通省は協議に消極的で現状の解決ができないと批判した。
韓国政府によりますと、今回のストライキで自動車や鉄鋼メーカーは生産や輸送が滞り、一部の工場が止まるなど大きな打撃を受けています。12日までの6日間で1兆6000億ウォン、日本円で1600億円以上の損失が出たということです。
以下は、読者がこれを見たときのコメントです。
誰かは「ムン前政権の労組擁護の弊害が影響しているんでしょうね。
デモやストライキはやりたい放題で国民への迷惑はまったく気にしないで自分達の要求貫徹が目的だからね。 以前、或る労組は経営者を幽閉したり暴力沙汰も起こしてきた。
そのムン前大統領は静かに暮らしたいと農地を不正に宅地化し建設した終の棲家にデモが押しかけ法規制以内の拡声器での批判に警察の取り締まりを要請しているとか、警察は法規制に則って行っているので手が出せないと静観しているとか・・・・
すべて自分が認めて来たのに、ネロナムンブルがブーメランとして自分に降りかかっているんでしょう。 自ら国家が用意してある静かな部屋に入れば、付近の住民も喜ぶし警察に取締り要請は必要ないのに。」と言った。
別の人 は「本件の労組とは別だが、2年程前のヒョンデ労組による労使紛争。ライン工員に作業中のスマホ動画鑑賞の事例が多発した為、会社側がwifiを遮断した所、労組側が反発し紛争に。内部調査によると作業中のスマホ動画鑑賞が常態化していたとの事。普通にインシデント案件だが、労組側は福利の正当性を強弁し、反発した。外部要求は先鋭化している一方、内部規律は崩壊し、社会規範と乖離している。これが単なる一例であれば救いがあるが、韓国労組界全体が、権利団体の末期症状に陥っている事が懸念される。」と言った。