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尋常ではありません…一日に短距離で日本海に北朝鮮「離弾道ミサイル8発」発射

 韓国軍はきょう午前、北朝鮮が日本海に向け8発の短距離弾道ミサイルを発射したと発表しました。



韓国軍の合同参謀本部によりますと、北朝鮮はきょう午前9時8分ごろから30分あまりの間に、首都・平壌近郊の順安付近などから日本海に向け短距離弾道ミサイル8発を立て続けに発射しました。


アメリカと韓国は今月2日から4日にかけて、アメリカの原子力空母も参加する合同軍事演習を実施していて、韓国政府関係者はJNNの取材に「訓練に対する反発だったのだろう」と話しています。


岸田総理は「一連の北朝鮮の行動は、地域および国際社会の平和と安定を脅かすものであり、断じて許すことはできません」と言った。


一方、岸田総理はさきほどこのように述べたうえで、北朝鮮側に厳重に抗議したことを明らかにしました。


また、ミサイルは日本の排他的経済水域の外にいずれも落下したとみられるとしたうえで、情報提供や安全確認に万全を期すように指示したことを明らかにしました。


一日に短距離であっても弾道ミサイルを8発も発射するとは尋常ではありません。過去最多が2006年7月5日の7発でしたから、今回、それを上回ったことになります。今朝の8発が同じ種類のミサイルかどうかはまだわかっていませんが、2006年の時は午前3時32分から午後5時22分までの間にスカッド、ノドン、テポドンなどを混ぜて発射していました。また、2013年3月4日にも短距離ミサイルを7発発射したことがあります。いずれも巡航ミサイルでした。


北朝鮮の最近の積極的なミサイル発射は、ウクライナ危機をめぐっておきた世界情勢の変動を受けたものである。


特に本日の8発発射したということは、これまでの国連での制裁決議の試みがロシアなどによって、否決されたことを受けたものであろう。ある意味で、制裁決議が否決されたということは、北朝鮮の行動を制約する国際的圧力はなくなり、逆にロシアなどによって北朝鮮の行動が是認されたことを意味している。それによって、積極的な行動に出ているのであろう。


こうして8発も発射しているという積極的な行動に対して国際社会が何らの対応もできないということを、ある意味で見越した行動と考えることもでき、北朝鮮の行動は更にエスカレーションする可能性がある。


ウクライナ危機によって起こった世界政治のパワーバランスの変化は、ヨーロッパだけではなく極東のパワーバランスにも影響を与えているのである。


北朝鮮のミサイル発射(核実験)のタイミングについて政治的な意図を深読みする説が見受けられるがやや見当外れ。例えば、金正恩時代に入って記念日(金日成・正日氏の生誕記念日)の「当日」に行われたことは、ほぼない。第5次核実験(2016)は建国記念日(9月9日)当日だったが、実はこれが異例だった。5月25日のミサイル発射は米大統領の歴訪直後だったが、たまたまだろう。目的は「弾道ミサイル」技術の向上、これにつきる。金正恩総書記がしきりに主張する「国防力」の強化である。恐ろしいことに北朝鮮の弾道ミサイル技術は着々と向上していることから、挑発や威嚇などよりこちらの方が恐ろしい。一部メディアは、目を引く「Xデー」「なぜこのタイミング?」が大好きだが、一過性ではなく継続的に北朝鮮の脅威について警戒すべきだし、対策を考えるべき。


一方、ミサイルを発射するお金があるなら、国民の医療に使えばよいのに。


独裁体制を維持することが第1優先になってしまうと、このような国になってしまいます。


攻撃力の強化が、国民の安心な生活に繋がっていないことを知るべきでしょう。


日本のミサイル防衛システムが有効に働くためには、8発の連続発射であってもミサイルが着弾する前に、弾道、着地地点をなるべく早く、しかも正確に情報を得る必要があります。


ミサイル発射のニュースがあった時に、すでに着弾済みなら、航空機も船舶も避難できませんし、仮にシェルターがあっても間に合いません。


対策が政府からの遺憾砲では、不充分だと考えます。

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軍事パレード中に金正恩氏と親しげに話す“ピンクレディー”に再注目...金正恩氏にパレード出席で注目、1年前の姿と比べると

 北朝鮮が建国記念日にあたる9日未明、建国73周年軍事パレードを行なった中、出席したキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記と親しそうに話す“ピンクレディー”が韓国で話題になっている。



ネイビーのチマにピンクのチョゴリを着た“ピンクレディー”は、朝鮮中央テレビで力強い声でニュースを伝えているおなじみのアナウンサーのリ・チュンヒ(李春姫)氏。78歳とは思えない伝達力と訴えかける力のある声でこの日も進行を務めていた。


何より目を引いたのは、パレード中に李アナウンサーは金正恩総書記の肩に手を添えてささやくなど親しい様子を見せた場面だ。


さらにこの日、金正恩総書記の夫人であるリ・ソルジュ氏と共に錦繍山太陽宮殿を参拝した後の記念写真撮影でも、李アナウンサーは金正恩総書記の右側に立って腕を組んだのだった。



2018年12月4日に引退を宣言した李アナウンサーが、相変わらず北朝鮮の重要な行事に欠かさず登場するのは、金正恩総書記の父、金正日総書記が生前に一番親しかったアナウンサーとして知られているからだと見られる。


実際に2017年12月17日に金正日総書記の死を伝えた時、涙をこらえる場面は今でも語り草となっている。


またことし1月1日には、金正恩総書記の新年の辞を代読し、北朝鮮当局も彼女を「最高のアナウンサー」と称賛しているという。



北朝鮮南東部のカンウォンド(江原道)の貧しい家に生まれた李アナウンサーは、平壌演劇映画大学の俳優科を卒業した後、1971年に朝鮮中央テレビのアナウンサーに起用される。その後50年間、彼女は北朝鮮の重要なニュースを伝える“北朝鮮政権の口”として活躍してきた。本来、北朝鮮のアナウンサーの定年は、男性が60歳、女性が55歳だと伝えらえているが、能力を認められて78歳の今でも現役で活躍している。


一方、金正恩氏に「イケメンになった」の声...パレード出席で注目、1年前の姿と比べると


報道を見た日本のツイッターユーザーからは、正恩氏の「見た目の変化」を指摘する声が聞かれている。



パレードには新型コロナウイルス対策をアピールしたとみられる、オレンジ色の防護服と、防護マスクをつけた部隊が登場。弾道ミサイルなどの戦略兵器は登場しなかった。


正恩氏はグレーのスーツ姿で現れた。参加者に手を振る姿、子供に両腕をつかまれて歩く姿などが現地メディアに公開されているが、演説は行わなかった。


報道で正恩氏の姿を目にした日本のツイッターユーザーからは、こんな声が聞かれた。


「めっちゃ痩せとるやん」「痩せすぎじゃね」


正恩氏が同じグレーのスーツを纏っていた朝鮮労働党創建75年の軍事パレード(20年10月10日)の際の写真と比べると、その違いは際立っているようにも見える。


ツイッターではこんな声もあがった。


「めっちゃカッコ良くなってる」「イケメンになってね」「きれいなジャイアンみたい」


韓国情報機関の国家情報院は20年11月3日、正恩氏の体重は12年8月頃に90キロ台だったのが、年平均6~7キロほど増加し、同時点では140キロ台になっていると国会で報告していた。ただ、21年7月8日には、正恩氏の体重が今年2月~6月にかけて10~20キロ減ったと報告。減量の理由は「ダイエット」だとの見方を示していた。

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韓国は国連制裁違反!タンカーを北朝鮮に売却ht

 韓国がまたやらかした。タンカー2隻を中国経由で北朝鮮に売却したというのだ。韓国企業が一時期所有していただけと釈明しているが、明らかに北朝鮮に流す目的で中国を経由させたんだろう。いい加減にこの国を制裁違反で二次制裁しないと何も食い止めることができない。



米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)傘下のアジア海洋透明性イニシアチブ(AMTI)は3日までに、韓国企業が一時所有していたタンカー2隻を北朝鮮が中国を通じて購入したとする報告書を公開した。


国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議は北朝鮮に対する直接的・間接的な船舶の供給を禁じており、状況によっては韓国企業が制裁違反に問われる可能性も提起されている。



報告書は、北朝鮮が2019~20年に中国からタンカー3隻を購入したが、そのうち2隻は過去に韓国企業が所有していたものであり、中国を経由して北朝鮮に入ったと説明した。


国連安保理は16年に対北朝鮮制裁決議で加盟国が新品の船舶を北朝鮮に直接的・間接的に供給、販売、移転することを禁じており、17年にはこの条項を中古船舶にも拡大した。


船舶が中国を経て北朝鮮に入ったとしても、韓国企業や仲介業者が船舶の最終所有主が北朝鮮であることを知っていたとすれば間接販売に当たり、制裁違反と見なされる余地がある。



報告書を作成した研究員は、米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)のインタビューで「国連安保理決議は船舶をはじめ、物資を直接的・間接的に北に流入させることを禁止している」とし、「韓国政府がこれを厳格に適用すれば、韓国の仲介業者が注意義務を怠ったかどうかを確認する可能性もある」と説明した。


中国の該当企業が北朝鮮との違法な関係を持ってないか、という部分を韓国側が調べる必要があるんだよな。それを怠ったなら制裁違反だと言われても仕方ない。こういうのは積み重なるからな。



米国は着々と韓国制裁の根拠を集めている状況だと思う。韓国を犯罪国家として処罰するための準備をしている。

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北朝鮮が東京五輪不参加を決定…東京五輪を政治利用しようとする文在寅に大打撃moon

 北朝鮮が東京五輪への参加を見送ることになった。世界的なコロナ感染状況を受けてとのことで、断る口実としてはそれなりにまともだった。これで困るのは韓国の文在寅だろう。文在寅は東京五輪で南北首脳会談をやりたいと息巻いていたからだ。これで文在寅政権の訳の分からない融和政策も頓挫し韓国政府も日本に来る口実がなくなる。選手団も含めて“危険な五輪”には来なくてよろしい。



北朝鮮が7月に開幕する予定の東京五輪への不参加を表明した。新型コロナウイルス流行を理由に挙げた。


北朝鮮は6日、朝鮮体育のホームページで「北朝鮮オリンピック委員会は総会で悪性ウイルス感染症(新型コロナウイルス感染症)による世界的な保健の危機状況から選手を保護するため、委員の提議により第32回オリンピック競技大会に参加しないことを討議し決定した」と明らかにした。


総会は先月25日にテレビ会議形式で開かれた。当時、北朝鮮は総会の開催を報じたが、東京五輪不参加に関する決定事項については明らかにしなかった。



東京五輪を政治利用しようとする文在寅に大打撃


その前に、文大統領には驚くような案まであるという。


「新型コロナウイルス感染症の拡大で、韓国内外の環境は良くない。2021年夏に予定されている東京オリンピックに金総書記を招待し、日本で米朝・日朝首脳会談、さらに南北と日米中が参加する5カ国首脳会談を仲介する案まで考えている。実現にはアメリカと日本の協力が欠かせない」


コロナ感染拡大もあり、早期の米朝首脳会談の実現はハードルが高い。仮に東京五輪が開催されれば、訪日する可能性も高いバイデン大統領と金正恩氏の会談だけでなく、日朝会談なども韓国が仲介することを、文政権内では真剣に議論しているというのだ。



実際、この韓国政府関係者によると、韓国側からこうした案を昨年、日本の政府高官に打診済みといい、その時の日本側の反応は肯定も否定もしないというものだったという。


文在寅政権はこれまで複数の非公式ルートを通じて北朝鮮側と接触し、南北対話を持ちかけているが、北の反応は芳しくない。

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韓国マスコミが憤慨…中国が「金正恩委員長は中国朝鮮族」kc

 中国最大のポータルサイト「百度(バイドゥ)」で「金正恩(キム・ジョンウン)」と検索すると、「中国朝鮮族」という説明書きが表示される。「北朝鮮」と検索しても、民族の項目には「朝鮮族」と書かれている。韓国の大統領と国家説明についても、過去にこのような表記が見られたものの、韓国側の抗議を受け削除された。北朝鮮は何も言えず、屈辱に耐えている。



北朝鮮の事情に詳しいある専門家は「コロナと経済制裁で国際社会から完全に孤立してしまった北朝鮮は、今や中国を前にプライドを傷つけられ、言うべきことも言えなくなった」と説明する。


北朝鮮が中国に頭を下げる回数は、今年に入って露骨とも言えるほどに増えている。3月12日の国連人権理事会会議でジュネーブ駐在の北朝鮮代表部大使は「新疆ウイグル自治区と香港の問題で中国に内政干渉しようともくろんでいる一部の国々は、これを直ちに中止せよ」と要求した。自分のことで精いっぱいの北朝鮮が、国際社会で「兄さん格」である中国の肩を持ったのだ。18日には前任者が10年以上を勤務してきた駐中北朝鮮大使の座に突然「中国通」のリ・リョンナム氏を座らせた。リ大使は北京外国語大学を卒業したため中国語が流ちょうで、対中貿易に強い「親中派」の人物だ。金正恩委員長は22日、習近平中国国家主席と交わした親書で「朝中関係を世界がうらやむ関係に発展させたい」と述べた。



米中の葛藤が激しさを増す中、中国は北朝鮮の求愛にいつになく積極的に応じている。米国との対決構図の中、北朝鮮を交渉カードとしてうまく利用するには統制力を育まなければならない、といった計算があるからだ。習近平国家主席は22日、金正恩委員長に送った親書から「非核化」の文言を削除し、中国外交部の華春瑩報道官は翌日の定例ブリーフィングで対北制裁緩和を促した。


日本のメディアは明言しないが、世界の指導者は北朝鮮の核兵器は弾頭やミサイル、ペイロード、発射車両や台、制御プログラムまで全部中国製だと認識している。発射・起爆コードまで抑えてるから安心して貸与できるのだ。アメリカが中国を敵視するようになったのは北のミサイル実験からだ。



北が西側に陥落する事態になれば人民怪崩軍が証拠隠滅のため大挙して保管施設に突撃するのは確実で「北の核」は韓国が期待するように朝鮮半島は核保有国に成れないのである。文さんはそのことを知っているが、国民の誤認識をただす気はない。エネルギー・食料・軍事を握られている国がいつまでも奔放に生きられる訳がない。

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中国から望遠レンズでとらえた北朝鮮の素顔…電気もガスもない、もうもうと上がる練炭の煙nk

 北朝鮮の国営メディアからは、今日も勇ましい言葉ばかりが流れてくる。金正恩朝鮮労働党総書記を尊敬する党幹部、5カ年計画の目標を必ず達成すると意気込む労働者等々。スーパーには様々な食品が並び、人々は幸せそうに暮らしている。実際の北朝鮮の人々はどんな暮らしを送っているのか。韓国・東亜大学の姜東完(カン・ドンワン)教授が中朝国境地帯で撮影した北朝鮮の姿を紹介する。今回は、日常の生活風景を伝える。



姜教授は10年ほど前から、中国をたびたび訪問。北朝鮮の研究者として、少しでも人々の生活の実態を知りたいと考え、望遠レンズを使って、中朝国境を流れる鴨緑江と豆満江越しに数キロ以上離れた北朝鮮の実情を撮影してきた。これまで計46回にわたり、ユーチューブ「平壌の外の北韓、中朝国境探査」を公開。昨年12月には写真集『平壌882・6キロ』を発表した。


正恩氏の祖父、金日成主席はかつて、北朝鮮が目指す姿について「瓦屋根の家に住み、絹の服を着て、白米のご飯と肉のスープを食べる」と説明した。この目標は1948年の建国後、70年以上が経った現代でも達成されていない。



姜教授が撮影した写真から、まず浮き彫りになるのがボロボロになった社会基盤だ。中朝国境沿いの都市や村落の道路はほとんど、舗装されていない。ガラスがないのか、ビニールで窓を覆ったアパートや住宅もみえる。


北朝鮮で「ハーモニカ住宅」と呼ばれる長屋も数多く存在する。外観は、横長の一軒家だが、入り口が3カ所も4カ所もある。異なる世帯が壁一つ隔てて暮らしている。姜教授は「トイレは屋外の共用施設を使う。風呂もない」と語る。



水道もほとんど整備されていない。ほとんどの村落には、いくつかの小さな共同井戸が設置されている。軍人や子ども、女性などが次々に訪れ、バケツに水をくんで持ち帰っていた。姜教授は「川を風呂代わりに使い、野菜などを洗うこともある。衛生状態は劣悪で、伝染病がたびたび発生する原因のひとつになっている」と語る。


電気もガスもない、もうもうと上がる練炭の煙


そして、北朝鮮の人々を悩ませているのが、慢性的なエネルギー不足だ。村落では現代でも、牛車が重要な運搬手段として使われている。北朝鮮では牛は貴重な労働力でもあり、許可なく殺処分にすると罰せられるという。乗用車の姿はあまり見えず、木炭車も使われている。



鴨緑江近くの村落では、足を使う杵で、穀物を一生懸命ひいている女性たちの姿があった。北朝鮮の農作物の収穫量が上がらない原因のひとつに、自動化が遅れ、今でも人力に頼った農作業が挙げられている。


北朝鮮の電力難は深刻だ。主力の水力発電が冬季になると凍結によって発電量が落ちるほか、施設の老朽化が著しい。金正恩氏は2月の党中央委員会総会で、電力をさらに増産するよう指示したが、めどは立っていない。


冬季になると、あちこちの住宅からもうもうと白い煙が立ち上る。北朝鮮では電気やガスの整備が遅れているため、炊事も暖房も、ほとんどが石炭を粉にして練り上げた練炭を使っているからだ。



姜教授は「水も電気、ガスもなく、人々が生きていく最低限の暮らしをしている。韓国の1950~1960年代の生活だ」と指摘する。教授のユーチューブを閲覧した脱北者が、自分たちが北朝鮮にいた10年前よりも状況は悪くなっているとコメントを書き込んだこともあるという。


また、水や電気が不足するなか、零下30度を下回る日もある厳寒期でも、人々は鴨緑江の川岸に出かけ、洗濯をする。頭に洗濯物を入れたバケツを載せて運び、川面に張った氷の上を注意深く進む。川岸で、ビニール手袋をはめた姿でしゃがみ込み、衣服を一枚ずつ川に浸した後、手製の木づちでたたいて洗濯する。厳寒のなかで洗濯をするのは女性ばかりだった。



北朝鮮は3月8日、「国際女性デー」を大々的に祝った。社会主義の北朝鮮では男女同権が宣伝され、この日は「国際婦女節」と呼ばれて、女性に花束を贈る習慣があるなどと説明されている。姜教授は「男性が洗濯をしている姿はほとんど見たことがない。男尊女卑の風土が強く残る社会だ」と語る。撮影した女性たちの顔はいずれも浅黒く、化粧もせず、粗末な服を着た人たちばかりだった。


朝鮮労働党の金正恩総書記は最近、「人民生活中心主義」「以民為天(金日成主席や金正日総書記の座右の銘で、人民を天のごとくみなし、限りなく敬うという意味)」を繰り返し、強調している。姜教授は「平壌に暮らしている人々だけに向けられたスローガンに過ぎない。電気もなく、地方の人々はテレビのニュースも見られない」と指摘した。

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北朝鮮ミサイル間もなく発射…警視庁、北朝鮮のスパイ対策強化tttq

 北朝鮮がバイデン政権で初のミサイル発射準備に着手したようだ。米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官が韓国を訪問した17日に合わせてきたものと思われる。単なる燃焼実験で終わるかもしれないが、要注意と言える。



アメリカのCNNは16日、北朝鮮が近く、弾道ミサイルの発射など挑発行動に出る可能性があるとして、バイデン政権が警戒を強めていると伝えました。


CNNによりますと、アメリカの情報機関は、平壌近郊の山陰洞のミサイル製造施設でここ数日、車両の動きを把握しているということです。バイデン政権内では北朝鮮が近く、弾道ミサイル発射やミサイルのエンジン燃焼実験など、何らかの挑発行動に出る可能性があるとみて、対応が協議されているということです。ミサイル発射が行われれば、バイデン政権発足後、初めてとなります。



ブリンケン国務長官とオースティン国防長官は現在、日韓両国を訪問中ですが、北朝鮮は16日に金正恩総書記の妹・与正氏が談話を出し、米韓合同軍事演習を「侵略戦争演習」と批判するなど、アメリカをけん制しています。


CNNは政府関係者の話として、「両長官がアジアにいる間に挑発行動が行われれば、金総書記がアジアの主要なプレーヤーでありたいという、バイデン大統領へのメッセージになる」との見方を伝えています。



キム委員長、ずっと大人しくしてましたよね・・・。アメリカが動くのを待ってたんですか?


トランプ政権でできなかった北朝鮮政策をバイデン政権ができる、という保証はどこにもなかった。バイデン政権であろうが北朝鮮は強硬に出るだろうという話だ。米韓軍事演習が終わり2プラス2が実施されようかというタイミングで出てきた報道だ。


何らかの強硬措置を講じることになるね。追加制裁か艦艇の派遣か。日本でも警視庁が北朝鮮スパイの取り締まり強化を始めたというし、間もなく何かが始まる可能性が高まっている。


警視庁公安部は19日、外国勢力によるスパイ活動などを取り締まる外事部門について、4月1日に3課体制から4課体制に再編して強化すると発表した。中国と北朝鮮担当を計約30人増員したうえで二つの課に分けて専従させる。


同庁の外事課は現在、ロシア・東欧担当の1課▽中国・北朝鮮を中心に東南アジアもカバーする2課▽中東の過激派組織や国際テロに対応する3課に分かれていた。


このうち2課(約170人)の態勢を見直し、北朝鮮担当を独立させて「外事3課」(約90人)とし、2課は約110人態勢で中国と東南アジアを担当する。従来の3課は「外事4課」に改称する。現在の三つの課となった2002年10月以来の再編となる。


公安部幹部は「それぞれの国に特化した対策に専念できることで、専門性を高めることが期待できる。情勢の変化に柔軟に適応し、情報収集・分析と捜査を進めたい」としている。

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米国に金与正氏が警告は「火薬のにおいを振りまくな」 - 今日の暑さ

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン、Kim Yo-Jong)党副部長が16日、米国と韓国を強く非難した。


米韓両軍は先週、合同軍事演習を開始。今週は米国のジョー・バイデン(Joe Biden)新政権のロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官の日韓歴訪も行われている。両氏は15日、日本に到着した。


与正氏は朝鮮労働党の機関紙、労働新聞(Rodong Sinmun)に掲載された談話で、「太平洋の向こうからわれわれの地に火薬のにおいを振りまきたくてたまらない米国の新政権に一言忠告する」として、「今後4年間、安眠したいのならば、眠りを妨げるような厄介事を最初から起こさない方がいいだろう」と警告した。


与正氏は、「南朝鮮(韓国)政府は、民族全体が見守る前でまたも『暖かい3月』ではなく『戦争の3月』、『危機の3月』を選択した」と批判。「南朝鮮(韓国)政府がその主人の指図に従うのならば、3年前の暖かい春に戻ることは難しいだろう」と述べ、韓国が「さらに挑発的」に振る舞うならば(2018年の)北南軍事合意書の破棄もあり得ると警告した。


昨年の米大統領選でバイデン氏が選出されてから4か月以上が経過したが、北朝鮮が米新大統領に明確に言及したのは初めて。ただし今回もバイデン氏の名前は挙げていない。


米国務省のジャリナ・ポーター(Jalina Porter)報道官は15日、報道陣に対し「2月中旬から、ニューヨークを含むいくつかのチャンネルを通じて」北朝鮮政府への接触を試みてきたと語った。だが「これまでのところ、北朝鮮側からは何も返答はない」という。



米朝間には国交はないため、「ニューヨークのチャンネル」というのは北朝鮮の国連(UN)代表部のことを指すとみられる。


軍事演習が始まったのは8日だから北朝鮮の反応は遅すぎる。このタイミングで出したのは米国務・国防長官の日韓歴訪を牽制することに狙いがあるようだ。


北朝鮮は韓国を所詮、米国の「手下」としかみていないので「親分」の米国に対して「我々に強硬な姿勢で臨むならば、子分の二の舞になるぞ」と韓国をスケープゴートにして脅したつもりなのだろう。



北朝鮮が警告通り、南北関係をご破算にして、文在寅政権と絶縁するとは思えない。失うものはあっても、得るものがないからだ。「韓国の出方次第」と条件を付けているところをみると、本気で手を切る気はなさそうだ、17日から始まる米韓「2プラス2会談」で北朝鮮の要求を受け入れるよう「親分」を説得できれば、また付き合っても良いと手の平を返すだろう。但し、その猶予は板門店南北首脳会談3周年にあたる来月27日までだろう。

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「北朝鮮原発文書」ミステリー…極秘に原発を建てようとしたth

 韓国産業通商資源部(産業部)の「北朝鮮地域原発建設推進案」文書は作成した背景も釈然としないが、削除した経緯もまた論議を呼んでいる。監査院の監査対象である月城(ウォルソン)原発とは直接的な関係がないからだ。産業部も事案の敏感性をよく知っていたという傍証ではないかという指摘が出ている理由だ。こうした中、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)と野党第1党の代表が北朝鮮原発関連文書をめぐり正面衝突し、論争は政界に広がっている。



何よりも北朝鮮に原発建設の支援をするという構想は、国際不拡散体制の側面からみて納得できない側面が多いというのが、専門家らの共通した見解だ。核武力完成を宣言し、自衛的手段としてでこれを使用するかもしれないと脅迫する北朝鮮に対して、核燃料を提供する結果につながるという点でだ。北朝鮮は今月開催された第8回労働党大会で原子力潜水艦の建造を公式化した。


それだけにこの構想は実行に移される前に現実的な制約に何度もぶつかるしかない状況だ。まず、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁が大きな障害となる。米国の独自制裁も原子力発電に使用可能な物質や部品の対北朝鮮搬入を全面禁止している。



産業部が韓国の技術や装備などで北朝鮮に原発を建設する計画を推進したのかもしれない。しかしこれは韓米原子力協定の適用を受けるしかない。協定によると、米国が韓国に移転した核物質や減速材物質は韓米両国が合意する場合に限り第3国に移転できるからだ。これを違反する場合、すでに移転された核物質や装備を返還するという根拠規定も含まれている。結局、いかなる場合にも米国との合意が先になければいけないということだ。


もちろん非核化交渉過程で原発カードを対北朝鮮インセンティブの一つとして考慮することは可能だ。そうだとしてもこれは北核ロードマップの最終段階に提供可能なものであり、その前に非核化の最終目標とロードマップから合意すべきだが、北朝鮮はこれを拒否して2019年2月のハノイ米朝首脳会談も「ノーディール」に終わった。



さらにこの過程で北朝鮮の核拡散防止条約(NPT)復帰も必須となる。条約によると、核施設の申告、核物質目録の作成、視察団の復帰などがなければならない。峨山政策研究院のコ・ミョンヒョン研究委員は「原発は敏感物資であり国際的な輸出統制を受けているだけに、基準をすべて遵守しながら建設するのは非常に複雑な問題」とし「原発支援が含まれた対北支援ロードマップを作ること自体は問題にならないが、今の不拡散体制を避けたり独自で推進する考えであったなら激しい国際的な反対にぶつかる事案」と述べた。


産業部が北朝鮮原発建設推進案を検討しながらこうした部分まで考慮したかどうかはまだ確認されていない。ただ、削除された文書に専門家目録と一部履歴書まで含まれていたのをみると、諮問団構成などに対する上部の決裁まで念頭に置いて具体的に文書を作成した可能性があるという分析だ。



これと関連して政府内では、文書が作成された時点は2018年5月上・中旬であり、最初の米朝首脳会談の議題調整など実務者会談もまだ開かれていなかった時期という点に注目する必要があるという声も出ている。政府関係者は「このような題目の文書自体を初めて見る。当時は非核化措置と相応の措置をどのようにパッケージとして構成するかについて米国と議論する段階だったが、どうやって北に原発支援構想を提案するのか」とし「この問題は南北間でも米朝間でも議論されたことがないと見るべきだろう」と話した。統一部関係者も「4・27板門店南北首脳会談当時に北側に渡した韓半島(朝鮮半島)新経済構想に原発関連の内容は全くなかった」と釈明した。


ソウルの外交筋は「北はジュネーブ合意で軽水炉が支援される当時も電力難解消のための原子力発電だと主張した」とし「核武力完成を宣言した現状況で原発の提供が北に大きなインセンティブになるかも疑問」と述べた。板門店(パンムンジョム)南北首脳会談の前後に形成された平和ムードを反映し、産業部が独自に支援策を検討したが、監査院が資料を確保して内容が外部に流出するのを憂慮し、関連文書を削除したのではという解釈が出ている理由だ。


波紋は政界に広がった。野党第1党の国民の力の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策が「利敵行為」と批判すると、直ちに青瓦台は「北風工作」と反論した。



金委員長はこの日、本人名義の立場表明で「北に極秘に原発を建設しようとしたのは、原発ゲートを越え、政権の運命を揺るがしかねない衝撃的な利敵行為」と主張した。続いて「一方的に強行した脱原発政策が誰のためのものか推測できる」とし「想像を超越する利敵行為の実体を明明白白に明らかにすべきだ」と述べた。


青瓦台の姜ミン碩(カン・ミンソク)報道官は「金委員長が『利敵行為』という表現までしたのは根拠のない主張」とし「いくら選挙を控えているとはいえ、野党代表の口から出た言葉とはとうてい信じることができない、世間を惑わす発言だ」と批判した。また「北風工作と変わらない無責任な発言であり黙過できない」とし「金委員長は発言に責任を取らなければいけない。政府は法的措置を含めて強く対応する」と述べた。


青瓦台国政企画状況室長出身の尹建永(ユン・ゴンヨン)議員も「政治小説の白眉だ。最小限のファクトは確認して話すべき」とし「もう一度明確にしておくが、文在寅政権であった3回の南北首脳会談と交流協力事業のどこでも北の原発建設を推進したことはない」と主張した。


青瓦台関係者は姜報道官のこうした立場表明について「青瓦台の公式的な立場であり、大統領の意と変わらない」と話した。野党代表に対する姜報道官の異例の直接的な批判は文在寅大統領の意向という説明だ。


しかし青瓦台はこの日、「政府が極秘に原発を建てようとした」という金委員長の発言に対して反論しただけで、産業部のファイル削除など残りの争点への反応は全く出さなかった。

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実妹の金与正「降格」の謎…金正恩体制に何が起きているのかkim

 金正恩体制に忍び寄る不安



米国のバイデン政権が1月20日に発足した。これに対し、北朝鮮国営メディアは沈黙を続けている。わずかに、北朝鮮関連サイト「朝鮮の今日」が23日付の記事で、韓国メディアを引用する形で、バイデン大統領の当選が確定した事実を伝えただけだ。


韓国統一省高官も25日の韓国記者団との懇談会で「北朝鮮メディアが直接言及していないこと自体が、ひとつのメッセージだ」と語った。韓国の情報機関・国家情報院の元幹部も「米朝関係を簡単に破壊できるほど、北朝鮮に余裕があるわけではないとみるべきだろう」と語った。北朝鮮の窮状ぶりは、1月に開かれた第8回朝鮮労働党大会と軍事パレードからもうかがえる。



党大会は1月5日から12日にかけて開かれた。金正恩党委員長は、新たに設けられた総書記のポストに就任し、新たな国家経済発展5ヵ年計画(2021~25年)の方針を決めた。14日夜には平壌で軍事パレードが行われ、新型の潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)とみられる機体も登場した。


今回の党大会の目的は「金正恩体制の維持」にあったと言える。それは、10日に採択された、金正恩氏を総書記に推戴する決定書にはっきり出ている。決定書は、金正恩氏を「主体革命の卓越した指導者」「尊厳あるわが国家と人民の偉大な象徴、代表者」などと、過剰な表現で褒めちぎっている。



これは裏を返せば、金正恩氏とその周辺が、体制の維持に不安を感じているからに他ならない。北朝鮮の人々もバカではない。情報があまりない時代は、北朝鮮当局の宣伝扇動を純粋に信じた。しかし、建国から70年以上経っても、金日成主席が唱えた「絹の服を着て、瓦葺きの家に住み、コメのご飯と肉のスープを飲む」という生活は実現されていない。そんな生活ができるのは一部の特権階級に限られ、普通の人はせいぜい中国製の安い服を着て、窓ガラスも満足にはまっていない家に住み、雑穀の混じったご飯とキムチのスープで腹を満たしている。


金正恩氏も5日、党大会での報告で、2016年から2020年まで実施された国家経済発展5カ年戦略について「掲げた目標はほぼ全ての部門で途方もなく未達であった」と認めざるを得なかった。達成したと虚勢を張っても、600万台以上が流通している携帯電話社会となった北朝鮮のなかで、経済の失政を隠し通せるものではないからだ。



今回の党大会では、党中央検査委員会の権限を強化し、党に規律調査部と法務部を新設した。党政治局員には、軍の三大幹部である総政治局長、国防相、総参謀長のほか、秘密警察の国家保衛相、警察の社会安全相ら、軍・治安機関のトップが勢揃いした。社会の統制を強化する動きで、逆に言えば、それだけ社会不安が広がりつつあるということだろう。


なりふり構っていられない


14日の軍事パレードも興味深かった。北朝鮮の国営メディアによれば、登場した新兵器は「北極星5」と書かれた潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)とみられる機体程度だった。昨年10月のパレードで公開した北極星4も発射されていない。軍事的に考えれば、北極星5はSLBMではなく、北極星2のような固体燃料型地対地弾道ミサイルであるか、あるいは模型に過ぎないのかもしれない。こんな短い間隔で、しかも極寒のなかでパレードを行い、米国に「ラブコール」を送らざるを得ないほど、状況は逼迫している。パレードは、北朝鮮市民に団結を呼びかける必要に迫られた行事だったともいえる。



ただ、状況が切迫しているだけに、北朝鮮の動向には目が離せない。米国の関心を引くためにはなりふり構っていられないからだ。金正恩氏は党大会の報告で「弾頭の威力が世界を圧倒する新型戦術ミサイルと中長距離巡航ミサイルをはじめとする先端核戦術兵器も次々と開発することで、頼もしい軍事技術的強勢を堅持した」と語った。


14日のパレードには、片側5輪の移動発射台に搭載された弾道ミサイルとみられる機体が登場した。ロシアが開発した短距離弾道ミサイル「イスカンデル」に似た固体燃料型ミサイルKN23か、米軍の短距離弾道ミサイル「ATACMS」に似たKN24を改良して大型化した機体とみられる。本来の射程600kmを、日本も攻撃できる1000km以上に伸ばすことも可能だとする分析もある。


北朝鮮が、根本的な戦局の転換を狙うための戦略兵器だけではなく、個々の戦争局面での使用を想定した戦術兵器として核を使う恐れが高まっている。あるいは、日本や韓国を人質に取り、両国に核の傘を提供している米国に対して核軍縮交渉を呼びかける狙いがあるのかもしれない。



政情不安が、金正恩氏の権限強化につながっている。


金正恩氏も納得しているはず


そんななか、大会前に昇進がうわさされていた実妹、金与正党第1副部長が、政治局員候補から中央委員に、第1副部長から副部長にそれぞれ格下げとなった。金与正氏は前回党大会で党中央委員に選ばれ、2017年10月に党政治局員候補に昇進した。米朝協議の決裂を受けて一時期、同職から退いた時期があったが、今回の大会にも政治局員候補として参加していた。今回の党大会で選ばれた中央委員は138人、そのうちの政治局員・局員候補は計30人。与正氏の公式の地位は明らかに後退した。


なぜ、与正氏の地位は後退したのだろうか。まず、間違えてはいけないのは、与正氏は依然、金日成主席の血を引く「白頭山血統」の一員だということだ。



現在、金正恩氏が最高指導者の地位にいる根拠は、この血統しかない。今大会で改正された党規約序文には「金日成・金正日主義は主体思想に基づいて全一的に体系化された革命と建設の百科全書」とうたい上げられ、血統をより重視する雰囲気が強まっている。今回選ばれた党中央委員のなかで、白頭山血統は、金正恩氏と金与正氏の2人しかいない。統一省高官も25日の韓国記者団との懇談会で、金与正氏の実質的な権力に変化はないとの見方を示した。


そして、金正恩氏と金与正氏の兄妹は強い愛情と信頼で結ばれている。2人の母親、高英姫(コ・ヨンヒ)氏と金正日総書記は婚姻関係にあったが、金日成主席は結婚を認めず、面会もできなかった。公の場に出ることが難しいなか、いつも金正哲(キム・ジョンチョル)氏を加えた兄妹3人は一緒に暮らしていた。与正氏が不遇になることを正恩氏が望むわけがない。今回の与正氏の降格人事は、正恩氏も納得したうえで行われている。最高指導者が拒否する人事を実施することはできないのだ。



北朝鮮の独裁政治は時代とともに変化している。建国の父であり、祖国解放という金看板を背負った金日成主席の場合、1970年代までは経済が比較的好調だったこともあり、北朝鮮の人々に絶大な人気を誇った。一から国を作った金日成氏は全てを掌握しており、息子の金正日総書記が実権を握るまでは、金日成氏の意見が全てだった。


1994年に金日成氏が死亡し、金正日総書記が権力を継承した。もちろん、正日氏も独裁者だったが、ソ連・東欧の崩壊や大規模な災害が重なり、配給制度など北朝鮮の経済システムは崩壊した。正日氏は体制を維持するため、軍が全てに優先する先軍政治を導入した。


「ナンバー2」は、あってはならない


そして、金正恩時代に入り、この最高指導者と側近たちの共生関係は更に強まっている。側近たちにとっては、権力の正統性を主張できる「白頭山血統」が必要だ。金正恩氏も、自らの足りない経験と人脈を補ってくれる側近たちが必要だ。側近たちは常に、「金正恩氏のために」という論理で、自分たちに都合のよい主張を展開しようとする。


今回も、側近たちは金正恩氏に対して「金与正氏を降格させることが、正恩氏の地位を安定させ、体制を維持することにつながる」と説明しているはずだ。もちろん、与正氏の実質的な地位は変わらない。白頭山血統だからだ。


ここまではまず間違いない。ただ、「金与正氏の降格が体制の安定につながる」という結論に至った理由については、いくつかのケースが考えられる。


金日成主席のフランス語通訳を務めた高英煥(コ・ヨンファン)元国家安保戦略研究院副院長は「日米韓などで、金与正氏をナンバー2だ、後継者だと騒ぎ立てる報道があったからではないか」と語る。北朝鮮ではナンバー2はあってはならない存在なのだ。「最高指導者以外は皆平等」というのが北朝鮮のお題目であり、ナンバー2を目指すことはすなわち、最高指導者の地位を脅かす行為だと判断される。


たとえ金与正氏に愛する兄を害する気持ちはなくても、彼女がナンバー2だと考えられるようになれば人が集まってくる。今回も、金与正氏が望まなくても、公の地位を与えるだけで、自然と金正恩氏に対抗する勢力を育ててしまうかもしれないという判断があったという説だ。


幹部の不満が高まっている?


また、脱北した朝鮮労働党の元幹部は「男尊女卑の文化が根強く残るなか、口に出せなくても与正氏の振る舞いに眉をひそめている幹部はいる」と証言する。


金与正氏は目立ちたがり屋の性格でもあり、公の場に出るときは膝上のスカートを好んで着用する。金正恩氏がトランプ米大統領や文在寅韓国大統領らと会談した際には、合意文書の署名に立ち会ったり、花束贈呈式で花束を受け取ったりする役割を引き受け、積極的にカメラに収まるような振る舞いを見せた。


金正恩氏は党大会で経済政策と異なり、外交の失敗には言及しなかった。首脳会談という形式を取った以上、自らの責任問題になることを恐れたとみられるが、幹部たちには不満が残る可能性があった。最高指導者が責任を取れない以上、韓国や米国との交渉責任者だった与正氏を降格させることで、ガス抜きを図ったということかもしれない。


側近らが面と向かって与正氏を批判できないのは当然だが、こうした不満が広がることを抑えたほうが、体制の安定にプラスになるという判断を下したのではないかという説明だ。


そして、北朝鮮と欧米を行き来する別の関係者は「与正を金正恩のスペアとして温存しておく考えなのかもしれない」と語る。


金正恩氏が国家経済発展5ヵ年戦略の失敗を認めたように、北朝鮮経済は厳しい状態に置かれている。統制を強化せざるを得ないほど、体制維持への不安は強まっている。万が一、金正恩氏に失政の責任を追及する動きが始まる場合に備え、責任の少ない目立たない場所に避難させる動きではないかという分析だ。


金与正氏は政治局員候補から外れたことで、政治局会議には出席できなくなる。ただ、米国や韓国との関係では、「常務組(サンムジョ)」と呼ばれるタスクフォースのメンバーとしては残るだろうから、実質的な影響力はあまり変わらないというわけだ。実際、朝鮮中央通信によれば、与正氏は12日、韓国を非難する談話を発表した。国際社会で華やかなスポットライトを浴びてきた与正氏のメンツを立てるためもあっての報道だろう。同時に、労働新聞など国内向けメディアで報道しなかったのは、国内の分裂を誘発することを避けるためだったのかもしれない。


この3つの説のどれが正しいかはまだわからないし、あるいは複合的な要因なのかもしれない。しかし、すべての説に共通しているのは、金正恩体制が揺れており、その維持に必死になっているという現実だ。


北朝鮮は今回の党大会で「自力更生」を改めて唱え、持久戦に持ち込む構えを示したが、内心は不安でいっぱいというのが現実だろう。14日夜に行った軍事パレードは、制裁を少しでも緩和するため、一日でも早く交渉の場に就いてほしいという米国に向けた訴えだったのかもしれない。

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40人拘禁、北朝鮮が中国に脱北民送還中止を要請

 韓国を目指して北朝鮮を脱出する際、中国公安に拘束され北送される直前だった脱北民が、山東省青島だけで40人もいることが30日までにわかった。これは通常の3-4倍に相当する数だ。コロナ患者の流入と感染拡大を極度に懸念している北朝鮮当局が中国政府に対し「当分は北送業務を中断してほしい」と要請したことから、拘禁中の人数が急増したと伝えられている。



北朝鮮人権団体のある関係者は「山東省に拘禁されている40人は全員が9月に拘束されたが、一度に検挙されたのではなくグループごとに6回にわたり検挙された」と伝えた。この関係者によると最初のグループは5人で、9月中旬に遼寧省瀋陽を出発し、中間地点の山東省青島の黄島自動車休憩所で公安にみつかったという。人権活動家らが彼らを支援するため国連にも救助を要請しているようだ。


国連は彼らの逮捕・拘禁に懸念を表明し、中国政府に北送の中断を要請する書簡を送った。国連人権理事会の恣意的拘禁作業部会や、国連で北朝鮮の人権問題を担当するトマス・オヘア・キンタナ特別報告者らの名義となっているこの書簡は、国連難民高等弁務官事務所(OHCHR)のウェブサイトに公表されている。



逮捕された5人は49歳の女性、48歳の男性、14歳の女性、6カ月の妊産婦、年齢不明の成人女性で、3カ月以上にわたり拘禁状態が続いているという。ある外交筋は「通常なら1-2カ月以内に北送されるはずだが、コロナの感染対策に死活を賭けている北朝鮮当局が中国政府に北送中断を要請したと聞いている」と伝えた。


そのため青島現地だけで拘禁中の脱北民は40人に達するという。上記の北朝鮮人権団体関係者によると、中朝国境を越えて東北三省を出発する脱北民たちがタイなどの第三国に向かう際、その中間地点になるのが青島だという。また最初のグループが逮捕された後も、9月の中旬から下旬にかけて別の5つのグループが相次いで拘束されたようだ。



中国国内で脱北民の検挙が9月に集中する理由は、現地でのコロナの感染状況とも関係がある。上記とは別の北朝鮮人権団体関係者は「東北三省で身を隠していた脱北民たちは、コロナによる移動の統制によってしばらくは身動きがとれない状態が続いた。その後9月に入ってコロナが少し落ち着いたので、彼らは一気に韓国を目指して動き出した」と伝えた。

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金正男暗殺、「真相」は、忘れたころに、語られるmasao

 「真相」は、忘れたころに、語られる。


世界を揺るがした暗殺事件の謎に切り込む映画「わたしは金正男を殺してない」が、今年10月から日本各地の映画館で公開された。初めて公になる音声記録や文書を詰め込んだ本作の魅力は、その資料的な価値の高さだけにとどまらない。映像を見れば見るほど、実行犯に仕立てられた女性2人の転落劇が、他人事とは思えなくなってくるのだ。



事件は2017年2月13日午前9時前、マレーシアのクアラルンプール国際空港で起きた。


出発ホールを歩く金正男の顔に、女性2人が猛毒VX入りの液体を塗りつけた。金正男は救命処置を受けたが、激しくけいれんして2時間後に死亡。地元警察は監視カメラの分析などから数日後に女性2人を逮捕したが、指示役の北朝鮮工作員たちは既に出国済みで逮捕できなかった。


本作の撮影チームは、罪をかぶることになった女性2人の裁判に焦点を当て、記録を掘り起こしていった。


「陰の主人公たち」を描く


本作が、事件を追体験させるような臨場感を生み出している第1の理由は、撮影チームの目線の低さだ。監督ら撮影チームは、遠くの国で起きた難解な事件を、誰にでも分かるようにかみ砕くことに成功した。



カメラの照準を「陰の主人公たち」に絞り、事件をぐっと身近なものにした。「陰の主人公たち」とは、実行犯に起用された田舎育ちの若い女性2人のことだ。


貧しい家に生まれ、夜の世界でしのいでいたインドネシア国籍のシティ・アイシャ(当時25歳)と、アイドルを夢見て、芸能界を目指していたベトナム国籍のドアン・ティ・フォン(当時28歳)は、偶然知り合ったカメラマンにスカウトされ、通行人の顔にオイルを塗るイタズラ番組に出た。そのカメラマンが実は北朝鮮工作員で、通行人が金正男、オイルが猛毒VXだったと気づいたのは、逮捕後のことだった。


バイト感覚でイタズラに及んだ彼女たちは、思いがけず人を死に追いやり、死刑が適用される殺人罪で裁判にかけられることになった。スパイ小説を地で行くような展開に、「話が出来すぎではないか?」と思うかもしれないが、撮影チームが集めた証拠を見ていくうちに、その疑念は解きほぐされていく。



第2の理由は、撮影チームの取材手法にある。ハンディーカメラを構えた撮影チームは、日々のニュースを追うメディアとは違った動きで取材していた。


普通は捜査機関(警察や検察)から情報を得るのが定石だが、撮影チームは捜査機関の対局にいる女性側(弁護団、家族、知人)にアプローチした。その逆張りの取材手法が、多くのメディアが見落としていた切り口や素材を、撮影チームにもたらした。


例えば、捜査機関側と女性側の裁判での駆け引きは、法廷内の撮影が禁じられたり傍聴席が少なかったりする制約によって、どのメディアもうまく描けないでいたのだが、女性側の信頼を得た撮影チームは法廷内のやりとりを残した音声記録を入手することで、法廷内の心理戦を本作で巧みに描き出している。


死刑を科そうとする検察官や、検察官を疑おうとしない裁判官、それに抵抗する弁護士の実際の声音を聞くと、まるで自分が法廷に立って死刑を求刑されているかのような感覚におそわれるだろう。そして、それがフィクションではなく、実際に女性2人の身に降りかかった惨劇だということを、まざまざと見せつけられるのである。



また、撮影チームは、事件前に彼女たちが家族や知人と交わした通話アプリの記録も入手し、映画の中で取りあげている。通話アプリの記録は、彼女たちが最後まで「イタズラ」だと信じ込んでいて、事件の計画を知らされていなかったことをうかがわせる内容で、殺意の有無を調べる上での欠かせない資料となっている。


撮影チームの「最大の成果」


本作の見どころを書き進める前に、撮影チームと私の接点についても、少し触れておきたい。


私は2017年2月13日の事件発生後にマレーシアのクアラルンプールの現場に入り、足かけ2年半、現地に通った。



事件当初は数百人の報道陣が詰めかけたが、時間が経つに連れてその数は減り、取材しやすい環境が整っていった。そのため、私は関係者に再び接触する作業を続けていたのだが、あるとき、撮影チームから「ドキュメンター作品を作っています」「あなたが書いた記事で聞きたいことがあります」と連絡が来た。金正男が事件4日前に米情報機関員と密会していたことを報じた記事への問い合わせだった(拙著『追跡 金正男暗殺』の第2章「殺害までのカウントダウン」参照)。


撮影チームは米西海岸を拠点としていて、裁判のたびにクアラルンプールに出張していた。日本語の記事も英訳し、熱心に読み込んでいたので、助言しやすかった。日の出前から同じ現場に張り込み、捜査車両を追いかけたこともあった。本作のエンドロールに私の名前があるのは、そんな縁からだ。



撮影チームの最大の成果は、長い裁判の末に釈放された女性2人のインタビューをものにしたことだ。詳しい内容は本作に譲るが、事件について口を閉ざしてきた彼女たちがカメラの前で胸の内を語るのは、私が確認している限り、本作とフジテレビの取材をのぞいて他にない。


これも弁護団の信頼を得ていたからこそ、実現できたことだろう。工作員にそそのかされ、捨て駒として放置された末、20代後半の2年を拘置所で暮らすことになった彼女たちの訴えを聞くと、いたたまれない気持ちになってくる。


興味深いのは、北朝鮮工作員が彼女たちをだます際の道具として、「日本」を使っていたことだ。シティは、ナイトクラブで日本人客を探していたところ、日本人に扮した北朝鮮工作員ジェームズに声を掛けられ、事件に巻き込まれた(拙著の第4章「工作員を好きだった実行犯」参照)。



またフォンは、韓国人をかたる北朝鮮工作員ミスターYに、日本の番組に出ないかと誘われ、イタズラ撮影に引きずり込まれた(拙著の第3章「アイドルを夢見た実行犯」参照)。


彼女たちが事件に関わることになった背景には、日本や韓国との格差の中で、利用したり利用されたりしながら、這い上がろうともがく東南アジアの女性たちの群像が見えてくる。


歴史を検証する者たちのリレー


ここまで理解が進むと、「イタズラだと信じ込んでいた」という彼女たちの言い分が、まんざら噓でもないと思えてくる。加害者として裁かれた彼女たちが、別の見方をすると被害者でもあった側面が、見えてくる。



ただ、彼女たちが語っていることを、そのまま鵜呑みにしていいわけでもない。彼女たちが北朝鮮工作員の甘言に乗せられ、利用されたことは間違いなさそうだが、事件前にシティが通行人の目にタバスコを塗りつける悪質なイタズラをしていたことや、釈放後にフォンが事件を踏み台にして耳目を集めるような振る舞いを見せていたことなど、不都合な側面は本作でも触れられていない。


彼女たちのインタビューが、どれほど確からしいかを検証するには、時や場所や相手によって変わる発言を、他の証拠と突き合わせていくしかない。


なかでも、彼女たちが自分に不利なことも吐露している逮捕直後の供述調書(同3章の付録)は、インタビューの信憑性を見定める上で重要な指標になる。


また、供述調書に捜査官の勘違いや誘導の可能性があることを踏まえれば、拘置所で弁護士や大使館員と面会した際の彼女たちの発言記録(同4章の付録、本作の中盤)と照らし合わせるのも有効だ。複数の資料を比べると、彼女たちの発言の真意が、より鮮明に浮かび上がってくる。


本作を見終わった後には、見る前と全く違った事件の構図が見えてくる一方で、逆に多くの疑問が湧き上がってくるかもしれない。


なぜ彼女たちは北朝鮮工作員に殺されなかったのか、なぜ殺害現場にマレーシアが選ばれたのか、なぜ2017年2月でなければならなかったのか、北朝鮮工作員は何者だったのか、金正男の遺体はどうなったのか、そして最後に、なぜ金正男は殺されたのか……。


こうした疑問を解きほぐすには、拙著の第8章「残された謎」のほか、毎日新聞特派員が手がけた『なぜ金正男は暗殺されたのか 自滅に向かう独裁国家』(毎日新聞出版)や、生前の金正男へのインタビューがまとまった『父・金正日と私 金正男独占告白』(文春文庫)などが参考になる。


惜しむらくは、本作に北朝鮮当局へのインタビューが盛り込まれなかったことだ。この手の取材では、カウンターコメントを取ることが理想とされているが、今回それが見送られたのは、監督が取材者の安全を優先したからだろう。私も何度か北朝鮮当局者から面談の申し入れを受けたが、身の安全を考慮して接触をあきらめた。


いつか時代がめぐり、内幕を知る人物が名乗り出ることがあるかもしれない。その時には、本作を初めとする資料の蓄積が、当事者たちの証言を振り返り、何が起きていたかを検証する、手がかりになるに違いない。


本作の上映が終わっても、本作に刺激を受けた作家や記者、歴史家、内務告発者などの検証のリレーは続く。積み上がった証拠を前に、いつか事件の黒幕が、「わたしが金正男を殺した」と認める日が来ると信じたい。

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