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“逆SOS”!崖っぷち原巨人… 狙いは鉄人左腕リリーバー

 巨人のフロントが水面下で慌ただしさを増している。他球団の編成担当によれば、「投手陣の補強に動いている。先発陣の駒不足を若手で補おうとしたものの機能せず、そのしわ寄せがリリーフ陣にきた。救援防御率は4点台をかろうじて切っている状態。これをなんとかしないことには、CS圏内の3位確保もおぼつかない。勝ちパターンを任せられるセットアッパー、特に不足する左腕をターゲットにして複数球団と話をしているようです」という。


確かに、チームは崖っぷちだ。最大で11あった貯金は、2日についにゼロ。翌3日の広島戦に勝って借金生活突入こそ免れたものの、貯金28で優勝マジック51を点灯させる首位のヤクルトとは13.5ゲームの大差をつけられている。


チーム防御率はリーグワースト2位の3.82。開幕ローテーションに抜擢された大卒2年目の山崎伊織(10試合登板で2勝3敗、防御率4.36)、ドラフト3位ルーキーの赤星優志(13試合で3勝4敗、同4.78)、高卒3年目の堀田賢慎(5試合で1勝2敗、同7.20)がプロの壁にはね返され、シーズン序盤からフル回転状態になったリリーフ陣も次々に打ち込まれる悪循環に陥った。救援防御率もワースト2位の3.98。ヤクルトの2.56とは決定的な差が生じている。


2年連続のV逸が現実味を増すどころか、下を見れば4位の阪神と3.5ゲーム、5位のDeNAとも4ゲーム差。ことここに至って、開幕前に掲げた「発掘と育成」の旗を降ろし、例によってトレードによる補強に活路を見いだすしかなくなったようなのだ。


前出の他球団編成担当は「リリーフの実績があって、かつ、所属球団で居場所を失いつつある投手ということになれば、中日の鈴木(博志)、岡田(俊哉)あたりが候補になる。鈴木は右ですけど、かつての守護神でまだ若い。14セーブを挙げた2019年以降はフォーム改造の影響などもあって結果が出ず、20年は6試合、昨年は18試合と登板機会が減っている。今季も開幕二軍でシーズン途中に先発に転向、それでも2試合で防御率6.48と完全に頭打ちです。リリーフ経験豊富な左腕の岡田も昨季は19試合の登板に終わり、今季はここまで先発2試合に投げただけ。こちらも防御率9.00で二軍生活を強いられている。とはいえ、同一リーグのライバルである巨人とシーズン途中にトレードをまとめるのは障害が多く、そもそも中日もチーム防御率がワースト3位の3.80と投手陣の台所事情が苦しい。となると、商談の相手は日本ハムではないか。日本ハムには実績抜群の左腕リリーバーが余剰戦力になっている。巨人と日本ハムは友好球団ですし、話が早いですから」


「実績抜群の左腕リリーバー」とは、5月21日に現役最多、史上8人目の800試合登板を達成した鉄腕左腕・宮西尚生である。ルーキーイヤーから昨年まで14年連続50試合以上登板を記録。今季開幕前までの通算防御率が2.41の球界を代表するセットアッパーで今季も20試合に登板していたが、5月末に2試合連続失点で防御率が5.00になると、新庄剛志監督から無期限の再調整を言い渡され、1カ月以上も二軍生活が続いている。


球団OBによれば、「さすがに“勤続疲労”が見て取れ、昨季も50試合登板はしたものの、防御率は3.65。年俸がチームの投手でナンバーワンの2億5000万円と高額なこともあり、今オフの去就が注目されている。生え抜き最年長選手で貢献度が極めて高い選手とはいえ、新庄監督を迎えて本格的な世代交代に着手するチームにあって厳しい立場にいるのは事実。逆に言えば、トレードにはなんの支障もないと言えますね。球威は落ちたとはいえ、幾度もの修羅場をくぐり抜けてきたマウンド度胸と投球術はセ・リーグではまだ勝負できる」


巨人の原辰徳監督は2月の練習試合で初めて新庄監督と顔を合わせた際に、「君の好きにやりなさい。僕がサポートするから」と注目の新人監督に全面支援を約束していたが、逆にその新庄監督にSOSを出し、選手を融通してもらうのではないかという見立てだ。


巨人と日本ハムは昨年の中田翔の無償トレードを筆頭に、ここ15年間で8件のトレードを成立させるなど、もともと太いパイプがある。新庄監督も、「どんどんトレードできたら。7対7くらいの」と話すなど、血の入れ替えには積極的な姿勢を見せている。


トレード期限は今月末まで。巨人は近日中にも今季5人目の新助っ人としてメジャー通算243試合登板のリリーフ左腕、イアン・クロール(前パドレス傘下3Aエルパソ)の獲得を発表するが、追い詰められた原監督はまだまだ動く。

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